2016年 10月 03日

五十の手習い

カテゴリー: 日々雑感


昨年の11月初旬、九大の伊都キャンパスを訪ねていたとき、一本の電話がかかってきました。
それは西日本新聞の編集者の方からで、コラム連載に一区切りつけましょう、というものでした。
ちょうど3年が過ぎた頃だし、一区切りつけるのもいいな・・
そんな淡々とした気持ちで、今年の3月で卒業することを話したように記憶しています。

あれから11ヶ月ほど経った今日、久しぶりに伊都キャンパスを訪ねました。
なんと、2016年度の後期入学式に出席したのです。
25年ぶりの学生という身分(笑) 
といっても社会人枠のドクターコースで、籍をおくのは大橋キャンパス。
芸術工学府、旧・九州芸術工科大学です。

それにしても11ヶ月前、こんな未來は想像だにしませんでした。
人生はほんとうにおもしろいですね。
五十の手習い。
学術論文を書くということに関しては、正直びびっている自分がいます。
殻をうちやぶることができるのだろうか。もっと追い込まなくては、と思っています。

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2016年 9月 26日

『住む。』59号(2016秋)


いま書店に並んでいる『住む。』59号。
連載企画である「家をつくるなら、近くの山の木で 57」(108~119頁)
の取材をお受けしたのは7月の終わり、夏真っ盛りの頃でした。
取材で訪ねた建築工房悠山想(ゆうざんそう)設計施工による甘木の家は、
手刻みの木組み、土壁+しっくい、木製建具の開放的な空間。
写真家Yさんの緊張感みなぎるお仕事ぶりを横目に、
取材のほうは まったりとした雰囲気で経過していきました。
  

なぜ、私は杉にひかれるのか。
“Big Why” を探りに旧小石原村の行者杉の森を訪ねました。
最近は、幼少の頃に思ったこと、感じたことが、
そのときの場面とともに突然フラッシュバックする瞬間があります。
取材の翌月には、行者杉を手植えした行者たちが修行に入った
霊峰「英彦山(ひこさん)」を二度訪問しました。
今回の取材をきっかけに、長年抱いてきた疑問がほぐれてきました。
おかげで今、充実した日々を送っています。
  

『住む。』59号、まずは書店で、ご高覧いただけましたら幸いです。
http://sumu.sakura.ne.jp/numbers/59.shtml
 
ちなみに「住まいのモノサシ」には、「甘木の家」の写真を使った記事が2つあります。
「19 子ども部屋」「20 縁側」です。 

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2016年 9月 24日

高良山杉はうつくしい

カテゴリー: 日々雑感


高良山杉はうつくしい。香りもじつに神々しい。ほれぼれしてしまいます。

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2016年 9月 01日

「伝統木構造の会」シンポジウム(日田市)

9月3日(土)15時より、「伝統木構造の会」のシンポジウムが日田で開催されます。
主催者の呼びかけにより満員御礼に近いそうです。

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2016年 9月 01日

英彦山訪問。スギ文化のルーツを考える。


28日、30日と英彦山を訪ねた。
樹齢1300年といわれる鬼杉と初の対面。
なぜ、日本の山々は杉に覆われるようになったのか。
長年追いかけてきた疑問の答えに迫る手がかりをつかめたと思う。
一道無為心。迷わず進もう。

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2016年 7月 26日

板倉建築の技術をつかって、再生を図る。


「くまもと新町古町復興プロジェクト」の鏑矢となるのか。
敷地内で唯一、形をとどめたこの土蔵を、修理して活用する計画がはじまろうとしている。
柱をはじめ、骨組みの劣化はけっこう進んでいる。
でも、ここに住む住人は、この建物を使いつづけようと決意した。
少しでもお役に立ちたい。
 

JR豊肥線、肥後大津駅前にある土蔵。4間×14間という広さがある。
 

北面の柱は腐朽と蟻害で全て末期的状況。建っているのが不思議なくらいに傾いている。
正直、初見では、残すことに肯定的な感情を持てなかった。
ところが、建物から少し離れたとき、まったく違うものが見えた。
この建て物がなければ、肥後大津駅前の風景は、
日本中どこにでもある新興住宅地とさして変わらないではないか・・
近視眼であったことに気づかされた。
 

肥後大津駅前の風景をただノスタルジックに残すのでなく、そこにあらたな活気を生み出したい。
駅前で「和氣(わき)」という古民家カフェを営む篠塚さんの思いに感動した。
http://ameblo.jp/f-waso/entry-11725581439.html

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2016年 7月 26日

西原村ちいさいおうち内覧会


7月23日、西原村「ちいさいおうち」の内覧会を開催しました。
 

 

お祓いには、英彦山の習わしに則り、西原村を流れる緑川の河口の海水を用いました。
 

「ちいさいおうち」は、屋根裏にも壁にも、あえて断熱材を入れていない。
断熱材を入れなければ、屋根裏は通常、サウナ状態となる。
ところがここは気持ち良い。風がぬけ汗がひいていく。
4畳の空間に5~6人もいるというのにである。
心地よい空間をつくる。それを導くのは断熱材ありきの外皮がすべてではない。
住まい手が選択できる余地を残すことが重要であるし、そもそも自然だと思う。

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2016年 7月 15日

ちいさいおうちプロジェクト第2回交流会 in 西原村&熊本市新町古町


6月26,27日にワークショップで建てられた板倉小屋は、
その後、仕上げ工事などが施され、7月23日に内覧会開催の運びとなりました。
「ちいさいおうちプロジェクト」の第2回交流会として、
内覧会と懇親会だけではもったいない、ということで、
西原村での内覧会の後、熊本市に場所を移してミニシンポジウムが開催されます。
熊本市では、スギ板倉の技術を活かした古民家の改修を模索する
「くまもと古町新町復興プロジェクト」も立ち上がりました。
そのPJについて高木冨士川計画事務所の宮野桂輔氏が報告します。
「ちいさいおうちプロジェクト」については、安藤邦廣先生、
九州大学の田上健一先生、知足美加子先生にお話しいただきます。
シンポの後は、同会場にて懇親会も企画しています。
参加費は、懇親会費用の実費にて調整中です。
ご参加される方は、杉岡までFBもしくはお問合せメールにてご連絡ください。
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ちいさいおうちプロジェクト第2回交流会 in 西原村&熊本市
日時 2016年7月23日(土)
◆第1部 ちいさいおうち 内覧会
場所 熊本県西原村村布田1964 番9
時間 13:00 ~ 14:00
 
◆第2部 ちいさいおうちの小さなシンポジウム
     『杉の板と、懐かしい未来へ』
場所 早川倉庫(熊本市中央区万町2丁目4)
時間 16時頃 ~
1. くまもと新町古町復興プロジェクトについて 宮野桂輔氏
2. 板倉と小屋のつくる震災復興 ―東日本大震災から熊本震災へ― 安藤邦廣先生
3. ちいさいおうちPJについて 田上健一先生
4. ちいさいおうちPJ ―山と木と水の文化― 知足美加子先生
   18時過ぎ ~「ちいさいおうち交流会」

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2016年 7月 03日

第1回板倉交流会「ちいさいおうち」プロジェクト

6月26,27日に開催した板倉小屋のワークショップは、
九州大学芸術工学研究院との協働プロジェクトとなり、
熊本震災支援・庭先避難のための「ちいさいおうち」プロジェクトとなりました。
2日間の様子を簡単にご紹介します。
 

8畳+ロフト4畳の板倉の小屋をつくるための木材(全量)
 

建て方はじまり。30ミリ厚のスギの本実(ほんざね)板パネルを、120ミリ角の柱の間に落し込みます。
 

棟上げまで約1時間という素早さ。
 

防火構造にするため、30ミリのパネルの上に、24ミリのスギ板を竪(たて)張りします。
斜め天井となる天井板にも30ミリ厚のスギの本実(ほんざね)板を張ります。
 

天井板の上に、120ミリ角の垂木(たるき)をのせて、屋根をつくります。
垂木で120ミリの空気層をつくり、その上にもう一度30ミリ厚のスギ板を張ります。
 

一日目は終了。
 

二日目は雨が降ったので、室内の床を張ります。下地も30ミリ厚のスギ板張り。
 

床下地張り終了。この上にもう一度、30ミリ厚のきれいなスギ板を仕上げで張ります。
 

雨により、外壁工事、屋根工事を残しましたが、二日目が無事終了しました。
当日のより詳しい報告は九州大学の「ちいさいおうちプロジェクトクト」HPをご覧ください。
 

ワークショップにご参加の皆さんです。ありがとうございました!

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2016年 6月 10日

第1回板倉小屋 建築交流会のご案内


熊本地震が起こった後、友人のいる西原村に行くようになりました。
5月11、12日には安藤邦廣先生と九州大工塾、大工志の会の有志と共に現地を視察。
地元の人たちと一緒に板倉建築の勉強会をしました。
そこで芽生えた支援第一弾の計画がついに実現します。
それは、板倉の小屋(8畳+ロフト4畳)をワークショップ形式でつくり、
西原村商工会の仮事務所に寄贈しようというもの。
初日だけの参加でもOKです。ご関心ある方は、ご連絡ください。
***************
主催 西原村商工会 
共催 日本板倉建築協会
協力 九州大工塾 大工志の会 那賀川すぎ共販協同組合 ㈱永住産業
後援 九州大学 芸術工学研究院   
日時 2016年6月26日(日)27日(月)朝8時半から5時頃
場所 熊本県西原村

熊本地震では数多くの住宅や施設が甚大な被害を受け、
多くの被災者が避難生活を余儀なくされています。
復興の第一歩として仮設住宅の建設が始まりましたが、
その完成入居にはまだ時間がかかります。
また、半壊家屋の被災者の多くも、余震が続く中で修理ができず、
家に戻る見通しが立たないまま不安な生活を強いられています。

■小屋で仮住まい 住宅再建の第一歩
 このような状況で、被災者が自ら敷地の一角に安全な小屋をつくり、
そこに家族の寝泊まりと家財を守る場所を確保することができれば、
生活再建の第一歩とすることできます。家や地域社会から離れることなく、
家族や近隣が力を合わせて、壊れた家を直し、日々の暮らしを徐々に取り戻すことが可能です。

■地域の木材で地域の職人がつくる
 この小屋は日本古来の伝統構法を応用した板倉造りで、
安全で居住性に優れ、安価で早く大量につくることができます。
この板倉造りは東日本大震災で、福島県で200戸の仮設住宅を建設した実績と
その優れた居住性が高く評価されたものです。
熊本県は日本有数の林産業地域です。
その豊富な地域の木材を活用して、地域の製材所と大工工務店の手によって
この小屋をつくることは、地域振興にも大きく寄与します。

■みんなで小屋をつくろう
 このような被災地における板倉の小屋造りの始まりとして、
8畳一間ロフト付きのモデルを地元の大工さんや九州各地からの支援の職人、
ボランティアのみんなが力を合わせて建設します。
あらかじめ工場で木材をプレカットして組み立てるので、2日間で建てられます。
この小屋づくりを通じて、被災者、地域の職人、
各地からの支援の職人やボランティアが交流し、技術の研修と支援の輪を広げましょう。
 また完成後は西原村の商工会の仮事務所として使用され、
被災者と支援者の交流の場として広く活用されます。
この板倉建築交流会を皮切りに板倉の小屋が被災地に数多く建設され、
住宅の再建と地域の復興に役立つことが期待されます。
 大工さんを中心に被災者やボランティアが一緒に汗を流し、復興の槌音を響かせましょう。

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