
メディア掲載
西日本新聞朝刊・連載コラム
『木挽棟梁のモノサシ』(全15回)

住宅建築2005年4月号

住宅建築2005年9月号
(巻頭大特集・26頁)

コンフォルト2008年4月号

もくたろ創刊号
お勧め新刊本
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再生民家「求菩提の家」見学会のご案内
http://www.sugiokatoshikuni.com/?p=905
2010年12月25~26日
「杉と漆喰の家」見学会のご案内
http://www.sugiokatoshikuni.com/?p=879
2010年8月1日
トークショー「手が届く民家再生」のご案内
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2010年5月31日
楽天市場店をオープンしました。
http://www.rakuten.co.jp/sugiokaseizai/
2010年5月13日
「木挽棟梁のモノサシ」がweb版で読めるようになりました。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/lifestyle/shoku/plus/
2010年5月22~23日
「土と木の家」の完成見学会が開催されます。
http://www.sugiokatoshikuni.com/?p=340
2010年4月17日
屋久島に土壁と杉の木で家を建てたKAYAPさんのブログ。
家を買うのではなく「建てる」プロセスがとてもよくわかります。
http://kayap.blog89.fc2.com/
2010年4月24日
『木挽棟梁のモノサシ』連載終了を記念して「トークショー」を開催します。
http://www.sugiokatoshikuni.com/?p=337
2009年11月22日
西日本新聞・朝刊にて毎週日曜日
『木挽棟梁のモノサシ』と題してコラム連載がスタートします。
http://www.sugiokatoshikuni.com/?p=304
2009年10月27日
「不都合な真実」の翻訳者としても知られる
環境ジャーナリストの枝廣淳子さんが主宰する
「私の森.jp」というサイトに特集していただきました。
http://watashinomori.jp/knowledge/message_05.html
2009年10月26日
ニューページ「木と子育て」をオープンしました。
過去の木と子育てにかかわる記事を集めています。
2009年10月21日
ニューページ「木を活かす知恵」をオープンしました。
2009年3月13日木の家に住みたい人の、入門ブック『もくたろ』創刊号に特集記事が掲載されました。
ごあいさつ
あなたが最近、美味しいと思ったモノを思い浮かべてください。それはどんな食べものでしたか?
素材は 調理法は 誰の手によるものだったでしょう。
またそれはいつ、どんな場所で味わいましたか?
木に携わる私がこんな質問をするには訳があります。
もう少しお付き合いください。
私たち人間にとって食物とはなんでしょう?
1.栄養がある
2.お腹をこわさない
3.一年を通し安定して食べられる(飢えない)
生命維持のために味は二の次。まずは、
このようなモノサシで食物を評価するべきだと思います。
では、これら三つをクリアすれば、それでよいのでしょうか。
私たちが食事をする時の大きな関心事である
「味わう」という要素が、ここには欠けていると思いませんか?
じつは木材において、
同様のモノサシが独り歩きしている、そんな危機感を抱いています。
「カロリーメイト」のような木材が優秀な評価を得ている気がしてなりません。
1. 表面に割れがなく、機械測定した強度が印字されている
2. 人工乾燥機で乾かし、含水率が○%以下と表示されている
3. 一年を通し価格が安定している
これらは現在、建築業界で木材に求められていること。
たしかに木材はよく乾燥したものでなくてはならないし
食べものと同様、安定的に供給される必要があります。
また、ここにあげた3つのモノサシは、植物である木材が
工業製品のように安定した品質であるという証でもある。
良品が安定価格で入手でき、クレームも減るのだから
良いことばかりではないか、と思う方も多いことでしょう。
でも、このとき「味」が奪われてしまうとしたらいかがでしょうか。
工業製品に仕立てる過程で選択されている方法は、
熱を加え乾燥させるということ。
このとき、一定以上の熱を加えてしまうと
木の優れた特性の多くを奪ってしまいます。
とくに香りと色艶の消失は致命傷。さらには耐久性も低減します。
木が好きな私にとって、それは別物と言ってよいほどの変わり様です。
工業製品化された木材は、木の持つ「癖」を除去するため
素材の持つ「力」を奪ったものが多いように思えてなりません。
建築材としての欠点をなくすには、乾燥は避けて通れない課題です。
木材クレームの多くが、割れ、収縮、ねじれ、など
乾く過程における木の変形、いわゆる癖にあるのですから。
だからといって、
癖をとるために力を奪うことが肯定されて良いはずがない、
と私は思います。
もしもあなたに「どんな木が良い木なの?」と聞かれたら、
1.樹齢が高く年輪がつまっており、木目(木の模様)が美しい
2.色つや・材質に優れ強度が高く、繊維にねじれのない
3.芳香が香り立ち、肌触りのよい
そんな木材だと答えるでしょう。
私はそれを「木味の良い木」と表現しています。
未乾燥の木材は、力もあるが癖もある。
割れたり、縮んだり、ねじれたりする。
でも、時間をかけて自然に乾かせば、
力を残したままに、癖はほぼ抜けてしまう。
しかも、ここで残った木の癖は、逆に長所となりうる。
適材適所に木組みされることで、強度は増し、長持ちするのです。
木の持つ力は、これに留まりません。
私たちに癒しを与える力があるといわれているのです。
またこのとき、木に熱を加えないことが重要であるとわかってきました。
『木挽棟梁のモノサシ』11話~インフルエンザ・木のパワーで撃退
『木挽棟梁のモノサシ』12話~癒し・森林に科学的効果
(西日本新聞に寄稿したこの↑記事参照)
よって私は、天然乾燥にこだわります。
天然乾燥とは、細い木を挟み積み上げて
木に風を当てながら数ヶ月から数年間乾燥させる手立て。
昔ながらの伝統的な手法ですから、地味で目新しさはなく
乾燥法というよりは、ただ在庫しているだけのようです。
一見、ローコストで簡単そうに見えるのに、
どうしたわけか、「皆がやりたがらない乾燥法」ともいえます。
なぜでしょう。
丸太を仕入れて納品できるまでに1~2年かかり、資金の手当てが大変。
広大な敷地が必要で、膨大な在庫を抱えることになる。
割れたり腐ったりするので管理が難しく手間がかかる・・・
そんな理由から、究極の乾燥法だと思ってはいても
現実としてはなかなかできない、というわけです。
お知り合いに材木屋さんがいたら尋ねてください。
皆さん口をそろえこう言うはずです。
「本当は天然乾燥がいいんですよ…」
これだけ伝統的で決定版ともいえる乾燥法なのに、
不思議というか、納得できないことがあります。
法律上、天然乾燥材は、乾燥材と認められていないのです。
これにより、どんな不都合なことが起こるかというと、
たとえば学校建設に、木の免疫能を高める力を発揮するよう
天然乾燥材を使うことを計画したとき、現法下でそれは
乾燥材とみなされず使用不可となることなどがあげられます。
もったいない話だと思いませんか?
話がそれてしまいました。
おこがましいのですが、言わせていただくならば
私の仕事は、木のもつ力を最大限に生かすこと、だと思っています。
このとき、大切にしているのが「木の味覚」です。
木味のよい木には「力」があり、それは、だれでも判別可能です。
赤ちゃんの命を守るため、妊婦はつわりになります。
日ごろから味覚を鍛えることにより、
私たちは人間は、楽しみながら生命を維持しているのです。
五感をフル活動させ、木を味わってください。
そこには、あたらしい生き方が待っている・・・と思います(笑)
『木挽棟梁のモノサシ』9話~乾燥・「ゆっくり」が大事
(木材乾燥については、こちら↑もご参照ください。)
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