2019年 9月 05日

公開フォーラム「災害に学ぶこれからの木の家」

 
本日、開催ひと月前となっての初リリースです。
久しぶりに企画から運営までみっちり関わるフォーラム。
皆様、告知のご協力をお願いいたします!
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公開フォーラム「災害に学ぶこれからの木の家」企画趣意

地震雷火事親父という言葉があります。
地震は東日本大震災以降、活動期に入ったと言われます。
また、2018年西日本豪雨では、雷を伴った線状降水帯が大雨をもたらしました。
それ以降、温暖化型豪雨という言葉ができ、豪雨災害の危険性が叫ばれています。
地震や台風、豪雨などによる大災害は、一瞬にしてそれまでの日常を奪います。
しかし、災害列島とも言える日本において、それは今に始まったことではありません。
災害の視点から木造建築の歴史を見ていくと、先人たちは被災を機に、
新たな知恵を生み出し、技術を進化させ、苦難をのり越えてきたことに気づかされます。
地域の素材を使い、職人の顔が見える家づくりをする「職人がつくる木の家ネット」には、
近年の日本各地で発生した自然災害に遭い、復旧や復興に努めてきた会員たちがいます。
今回は、彼らの直の声を聞いて、これからの木の家について、皆で考える機会をつくりました。
いつわが身に振りかかるか分からない災害。
顔の見えるネットワークをいかにつくるかも大きな課題です。
皆様のご参加をお待ちしております。

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日時;2019年10月5日(土) 
   14:00 ~ 17:30 (受付13:30~)

会場;唐津市文化体育館 文化ホール(キャパ378名)
 
   ・テーマ「災害に学ぶこれからの木の家」
   ・基調講演 安藤邦廣氏
   ・事例紹介 佐々木文彦氏、古川保氏、和田洋子氏、杉岡世邦
        (東日本大震災、熊本震災、西日本豪雨、九州北部豪雨)

   ・パネルディスカッション(コーディネーター 安藤邦廣氏) 
    
一般受付1000円 学生;無料

主催;一般社団法人 職人がつくる木の家ネット

共催;一般社団法人 伝統を未来につなげる会・認定NPO法人 日本民家再生協会九州沖縄地区・
   NPO法人 伝統木構造の会九州地域会・新建築家技術者集団福岡支部・九州杢人の会・
   九州大工志の会・有限責任事業組合 木の環・NPO法人 森林をつくろう・NPO法人 緑の列島ネットワーク

後援;唐津市(予定)、公益社団法人日本建築士会連合会(予定)
  
■タイムテーブル(計画) 

14:00 開会のことば
     主催者挨拶 大江忍氏
14:05 基調講演「災害から見た日本の木造建築の歴史」安藤邦廣氏
 (45分)
14:50 事例発表 4名
 (70分)
16:00 休憩
(15分)
16:15 パネルディスカッション「災害に学ぶこれからの木の家」
 (75分) コーディネーター 安藤邦廣氏
     
17:30 閉会のことば

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2019年 7月 11日

杉と日本人の行く先を考える~九州北部豪雨を経て~

建築とまちづくりセミナー2019 in福岡」にて、
7月13日10時半~にお時間をいただきお話しさせていただきます。
テーマは「杉と日本人の行く先を考える~九州北部豪雨を経て~」。
「もう杉はよか…」との声に向き合いつつ、この二年間 山々を歩き考えてきました。
災害から2年経った今も、大雨のたびにあの日のことが思い出され緊張します。
が、ようやく未来について明るいイメージを持てるようになってきました。
このような機会をいただくと、その時々に考えていることをまとめるきっかけになり有難いです。
新建築家技術者集団50周年のキックオフフォーラムとのことで力不足ではありますが、
いま思っていること、考えていることをお伝えしようと思います。

・当日の話題(レジュメ)

「杉と日本人の行く先を考える」
~九州北部豪雨を経て~
1. 九州北部豪雨の記憶
2. 九州北部豪雨を経て学んだこと
3. 水害は今後も繰り返し起こる
4. 木もまた被災した生き物である
5. 杉は悪くない。
 だが、杉という樹木への感情を変えなければ世の中は変わらない
6. 木を見て森を見ず
木を見て森を見ている「つもり」、見ていたのは「林」。
→木を見て森林を考える
7. 「樹」と「木」の両面から適地適木を考える
 木をどう伐れば良いか、伐った後どんな山を育てるのか
8. 世の中の人がもっとわくわくするようなスギ活用の提案
9. 森林と住まいをつなげる製材業
 ・なぜ、林材業に携わるのか
 ・「間引き菜」しか食べない木造建築
 ・構造材に赤身を使う
 ・建築士たちに見出された地域の杉
 ・建築士と製材所の協働
 ・邸別製材(木の活用8つの提案)
 ・木組みと天然乾燥
 ・「山採り」方式の設計 

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2019年 5月 29日

針葉樹は悪くない

カテゴリー: 日々雑感,杉の文化研究所

令和元年5月25日(土)付
西日本新聞朝刊二面の風向計「針葉樹は悪くない」

災害がおこると悪者扱いされる人工林に針葉樹。
平成29年九州北部豪雨後、「もう杉はよか・・」という声なき声が聞こえてきます。
ニハチの水害と呼ばれる昭和28年の筑後川大氾濫の時は、伐り尽くされ荒廃した山林が悪と見なされました。
そうした大水害が日本中に頻発したからでしょう。戦後の拡大造林は一気に広まりました。
災害がおこると人は何か(誰か)のせいにしたがる傾向にある。
自然の猛威が原因でも、人災へと転化する。
昭和28年は木を植えることが唱えられました。
そして平成29年は木を伐ることが訴えられたました。
災害直後、私はなにが正しいのか判断できずに、本を読み直し、山々を歩きました。
おそらく、この記事に対し矢を放つ人がでてくることでしょう。
森林の問題は、なぜか人を感情的にします。
生き物としての防衛本能がそうさせるのではないかと感じます。
腹を据えてシェアします。ご高覧戴けましたら幸いです。

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2018年 12月 31日

平成30年、私は何を考えたか

カテゴリー: 日々雑感,杉の文化研究所


一年間の入手書籍を7年前から公開しています。
入手書籍なので全部を読んだわけではありませんが、その時々で何を考えていたか、よい記録となります。
今年の入手書籍は142冊でした。
7月から半年間、九州民家大学と銘うち安藤邦廣先生(筑波大学名誉教授)の講義を月4時間受講しました。
その講義に大いに刺激を受け、後半は特によく本を読みました。読み返した本もたくさんあります。
日本書紀全編を貪るように精読したことが印象深いです。
最も興味深く読んだ本は『筑紫の磐井』太郎良盛幸著と『森と草原の歴史』小椋純一著でした。

今年は、これまで活動してきたことの様々な成果を目にできた一年でもありました。
1.「伝統建築工匠の技」として ユネスコ無形文化遺産への推薦が文化庁で決定。
2.(一社)日本茅葺き文化協会(理事)が 文化庁の選定保存技術団体に認定。
3.(一社)日本板倉建築協会(理事)にて、いわき市から総社市へ、板倉の仮設住宅24棟の移築プロジェクト完工。
4.災害流木再生PJにて樟の流木から生まれた「朝倉龍」を7月5日、新設杷木小学校へ寄贈。
5.PTA 会長をしていた附属久留米中のグランド整備(全額寄付事業)が完了。
6.7月、親父から代表取締役社長を継承。

仕事としてとくに印象深いのは2件。
1.祖母と伯父の骨が眠る福岡市鳥飼のお寺の本堂新築工事に携わったこと
2.唐招提寺経蔵(日本最古の校倉)を原寸大で復元する仕事の製材にとりかかったこと(見出しPh:唐招提寺経蔵)

等々まとめてみると、実り多き充実した一年のようですが、実際はとても苦しみあえいだ悩み多き一年でした。
2019年2月で50歳、知天命の歳になります。ギアチェンジして、気持ち新たに挑戦したいと思います。

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平成30年 購入(入手)書籍一覧
1月(7)
『人間の性はなぜ奇妙に進化したのか 』 ジャレド ダイアモンド,
『原始・古代の日本海文化』 武光誠, 山岸良二,
『木を植えた男』 ジャン ジオノ,フレデリック バック,寺岡 襄
『翻訳と日本の近代 (岩波新書)』 丸山眞男 , 加藤周一
『山本覚馬 – 付・西周『百一新論』 』 松本 健一
『伝統技法で茅葺き小屋を建ててみた―『木の家は三百年』実践記』 原田 紀子
『「新しい郊外」の家 (RELAX REAL ESTATE LIBRARY)』

2月(11)
『スペクテイター〈29号〉 ホール・アース・カタログ〈前篇〉』 エディトリアル・デパートメント
『スペクテイター〈30号〉 ホール・アース・カタログ〈後篇〉』 エディトリアル・デパートメント
『日本の分水嶺』 堀 公俊
『EQ こころの知能指数』 ダニエル・ゴールマン,土屋 京子
『日本の名随筆 (86) 祈』 石牟礼 道子
『西南役伝説』 石牟礼 道子
『同族経営はなぜ3代でつぶれるのか?』 武井 一喜
『宇宙船地球号操縦マニュアル』 バックミンスター フラー, 芹沢高志,
『易の話』 金谷 治
『人と動物の日本史 1 (1) 動物の考古学』 西本豊弘,
『孔子』 靖, 井上

3月(1)
『完訳 7つの習慣―人格主義の回復』 スティーブン・R. コヴィー,

4月(7)
『日本の集落 全3巻セット』 高須賀晋、畑亮夫
『木造建築の詳細 龍雲院白山道場 < 住宅建築別冊 1 >』 高須賀晋
『住宅建築 1975年8月 枠組壁工法の技術・教育など』 高須賀晋ほか
『友だち幻想 』 菅野 仁
『法華経 2018年4月 (100分 de 名著)』 植木 雅俊

5月(8)
『住の神話―Life/space/imagination』 吉田 桂二
『民家に学ぶ家づくり』 吉田 桂二
『茶人たちの日本文化史』 谷 晃
『道元「禅」の言葉―ゆっくり読む、ゆっくり生きる』 境野 勝悟
『森林美学(H・フォン・ザーリッシュ)』 小池 孝良,清水 裕子,伊藤 太一,芝 正己,伊藤 精晤
『日本の神々』 谷川 健一
『親鸞「四つの謎」を解く』 梅原 猛
『仏の発見』 五木寛之, 梅原猛,

6月(11)
『日本の野生植物 木本 フィールド版』 佐竹義輔・原寛・亘理俊次・冨成忠夫
『玄冬の戸隠―神聖なる時空の交叉する聖地』 宮澤 和穂
『国字の字典 新装版』 菅原 義三,飛田 良文
『方言漢字』 笹原 宏之
『住宅建築 2007年 06月号』 高須賀晋 空間の美学
『知恵の遙かな頂』 ラマ・ケツン・サンポ,中沢新一
『蓮如―われ深き淵より』 五木 寛之
『建築の歴史』 藤井恵介 , 玉井哲雄
『法隆寺〈2〉建築 (日本の古寺美術)』 藤井 恵介
『「魏志倭人伝」の世界 吉野ヶ里遺跡展』 江上波夫・佐原眞他
『共鳴する神々―鎮守の森からのメッセージ』 ライアル ワトソン, 衛藤駿, 毛綱毅昿, 松岡正剛, 鎌田東二,

7月(15)
『地図を読む』 五百沢 智也
『人と景観の歴史』 小椋 純一
『北蝦夷図説』 間宮倫宗
『建築の学と芸』 伊東忠太 
『日本森林紀行―森のすがたと特性』 大場 秀章
『大場秀章著作選〈2〉植物分類学・植物地理生態学』 大場 秀章
『絶望の精神史』 金子 光晴
『神功皇后伝承を歩く〈上〉福岡県の神社ガイドブック』 綾杉 るな
『神功皇后伝承を歩く〈下〉福岡県の神社ガイドブック』 綾杉 るな
『縄文人の能舞台―ロンドン報告『神々の数学史』』 上野 和男
『日本の樹木』 林 弥栄
『土を喰らう 復刻版』 向中野義雄
『伊東忠太を知っていますか』 鈴木 博之
『建築の発想―日本と西欧』 谷川 正己
『場と共創』 清水博 ほか

8月(10)
『知らなかった! 日本語の歴史』 浅川 哲也
『木の文化と科学』 伊東 隆夫
『仏像の樹種から考える 古代一木彫像の謎』 金子啓明, 岩佐光晴,藤井智之,能城修一,安部久
『神話の力』 神話の力
『場所の記憶―日本という身体』 鎌田 東二
『建築の無限 (1980年)』 毛綱 毅曠
『住まいの伝統技術』 安藤邦広, 乾尚彦, 山下浩一
『住まいからみた人と神の生活』 森浩一
『漢字雑談』 高島 俊男
『現代思想 2017年12月号 人新世 ―地質年代が示す人類と地球の未来―』 ブルーノ・ラトゥール,ダナ・ハラウェイ,ティモシー・モートン,中村桂子,北野圭介,篠原雅武,大村敬一,奥野克巳,水口憲哉

9月(9)
『心に美しい庭をつくりなさい。』 枡野 俊明
『論文にみる 日本の科学50年』
『日本人はるかな旅 (3) 』 NHKスペシャル「日本人」プロジェクト
『草木の声 (1980年)』 水上 勉
『日本の名随筆 (別巻27) 地名』 谷川健一,
『東と西‐二つの日本』 谷川 健一
『神々のふるさと』 宮崎康平
『太古の全記憶を抱えた巨大生命体 ガイアの森 2040年からのミッション』 綾杉るな
『大地の雲映 -地震は雲霞の形や色で、予知できる-』 真鍋大覚

10月(22)
『花粉は語る―人間と植生の歴史 (1974年) (岩波新書)』 塚田 松雄
『植物の起源と進化』 E.J.H.コーナー 大場秀章, 能城修一 訳
『日本書紀〈1〉 (岩波文庫)』 坂本 太郎,井上 光貞,家永 三郎,大野 晋
『日本書紀〈2〉 (岩波文庫)』 坂本 太郎,井上 光貞,家永 三郎,大野 晋
『日本書紀〈3〉 (岩波文庫)』 坂本 太郎,井上 光貞,家永 三郎,大野 晋
『日本書紀〈4〉 (岩波文庫)』 坂本 太郎,井上 光貞,家永 三郎,大野 晋
『日本書紀〈5〉 (岩波文庫)』 坂本 太郎,井上 光貞,家永 三郎,大野 晋
『日本の古代〈6〉王権をめぐる戦い』 岸俊男,
『安曇族と徐福―弥生時代を創りあげた人たち』 亀山 勝
『弥生時代を拓いた安曇族』 亀山 勝
『信濃安曇族の謎を追う―どこから来て、どこへ消えたか』 博, 坂本
『「倭」の神々と邪馬台国』 宮島正人
『住まいから寒さ・暑さを取り除く―採暖から「暖房」、冷暴から「冷忘」へ』 荒谷 登
『古事記の暗号』 睦泰, 竹内
『加藤周一最終講義』 加藤 周一
『南方熊楠―奇想天外の巨人』 荒俣 宏
『筑紫の磐井』 太郎良 盛幸
『パリで生まれた世界一おいしい日本野菜』 山下 朝史
『現代語古事記: 神々の物語』 竹田 恒泰
『武産合気 植芝盛平先生口述』 高橋英雄,
『国境をこえた地域づくり: グローカルな絆が生まれる瞬間』 西川 芳昭,木全 洋一郎,辰己 佳寿子
『アナスタシア 7巻 生命のエネルギー』 ウラジーミル・メグレ

11月(13)
『翻訳語成立事情』 柳父 章
『売茶翁偈語 訳注』 売茶翁偈語 訳注
『茶室の研究』 茶室の研究
『続日本紀(上) 全現代語訳』 宇治谷 孟
『古事記の邪馬台国』 竹内睦泰
『日本後紀(下)全現代語訳』 森田 悌
『共生のデザイン 禅の発想が表現をひらく』 枡野俊明
『クスノキと日本人―知られざる古代巨樹信仰』 佐藤 洋一郎
『楠 (ものと人間の文化史)』 矢野憲一/矢野高陽 
『くずし字解読辞典 普及版』 幸多, 児玉
『ワイルド・スワン 上中下巻セット』 ユン チュアン

12月(28)
『森の不思議を解き明かす』 日本生態学会,矢原 徹一
『薬に頼らずコレステロール・中性脂肪を下げる方法』 長島寿恵
『堀口申作のBスポット療法』 堀口 申作
『自然欠乏症候群 -体と心のその「つらさ」、自然不足が原因です-』 山本 竜隆
『生きがいの創造 2』 飯田 史彦
『ソウルメイト』 飯田 史彦
『ブレイクスルー思考―人生変革のための現状突破法』 飯田 史彦
『朝型勤務がダメな理由 あなたの睡眠を改善する最新知識』 三島 和夫
『担当者の「?」をサクッと解決!中途採用の教科書Q&A』 稲田 行徳
『採用を変える、組織が変わる』 高岡 幸生
『父という余分なもの: サルに探る文明の起源』 山極 寿一
『京大式 おもろい勉強法』 山極寿一
『森と草原の歴史―日本の植生景観はどのように移り変わってきたのか』 小椋 純一
『住宅建築1982年10月号 古典数寄屋研究28 桂離宮再見』 棲み方の生態学1
『住宅建築1982年12月号 古典数寄屋研究29 桂離宮再見』 棲み方の生態学2
『住宅建築1983年2月号|遠藤新の住宅建築』 棲み方の生態学3
『住宅建築1983年4月号 特集:山荘・別荘』 棲み方の生態学4
『住宅建築1983年6月号 日本の集落:南西諸島 ほか』 棲み方の生態学5
『住宅建築1983年8月号 J.H.ハウの作品 ほか』 棲み方の生態学6
『日本の神々と祭り 神社とは何か』 歴史民俗博物館振興会
『万葉植物事典 万葉植物を読む』 山田卓三,北隆館
『パーマカルチャー 地球とつながる楽園のくらし DVD』
『マツとシイ―森の栄枯盛衰』 洋, 原田,達宏, 磯谷
『小泉信三―天皇の師として、自由主義者として』 小川原 正道
『感奮語録』 行徳 哲男
『西域をゆく』 靖, 井上,遼太郎, 司馬
『物語の起源―フルコト論』 藤井 貞和
『天平の甍』 靖, 井上
計142冊


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2018年 8月 24日

講演会「今こそ、木に住まう」~住まいは山の樹から考える~

9月15日13時半より、クローバープラザで(春日市)で講演させていただくことになりました。
定員50名ということですが、すでに超えているそうで、いま会場を調整いただいています。
連休前で何かとお忙しい折と存じますが、よろしければお運びください。
いま考えていることをお話しさせていただこうと思っております。

チラシ表


チラシ裏

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2018年 8月 24日

いわき市から総社市へ、板倉仮設住宅の移築再利用 始まる


「福島県いわき市(東日本大震災)から岡山県総社市(西日本豪雨災害)へ 板倉の仮設住宅26棟52戸の移築再利用が始まる」(8/08)
http://www.itakurakyokai.or.jp/post/1048
木の家を移築再利用する。昔当たり前に行われていたことがよみがえります。
良質な木の住まいは、良質な社会のストックである、ということを少しでも多くの人が気づいてくれるよう願っています。
 
8月22日に福岡の住幸房を率いる池尾チームが現地入り。
台風迫る23日の午前中には土台敷きをしました。


先発の3棟は完成が近づいています。


一日の間に、様々な工程の建物を見ることができます。

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2018年 7月 24日

明日、手放したくない木を納品します

 
明日、手放したくない木を納品します(笑)
写真は150年ほどの杉の木で、元の直径が1350㎜くらいありました。
それを半割して芯の部分を除いた盤木です。
お寺の本堂の向拝(ごはい)という場所の海老虹梁(えびこうりょう)という部材に用います。
裏にも節はあまりありません。
この木は、祖母と尊敬する伯父の遺骨が眠るお寺に嫁ぎます。
嫁ぎ先として最高の場所だと思っています。いつでも会いに行けますし。
先人の育てられた労苦のうえにおいて今の私の仕事は成り立っている、とつくづく思います。有難いです。
 

尚、もっと目詰まりの銘木は吉野などに行けば多々あると思います。
その点で言うと、吉野などの木を見慣れている人には目粗だと感じられるかもしれません。
私にとって、この杉が好きなところは最初の30年くらいで直径一寸五分(45ミリ)しか幹がないのに、
そこから急に年輪幅が大きくなって、切られるまで年輪幅がほとんど変わらない。
150年生きていても旺盛な生長を見せる、木の生命力のようなもの、勢いを感じさせるところです。
自分もこうありたいな、と思うのです。
材質においても、九州の杉という感じです。
春目(早材)の繊維がつまっていて、秋目(晩材)との比重の差が少なく、均質な材質で、反りや狂いがありません。
色もご覧の通りよくて心材の初期含水率が低いのです。
九州杉の在来品種メアサ系の杉で、私はもっとも好んで使っています。
立ち姿の写真のないところが残念です。
このような木は、そんな履歴が必要だと感じます。森の物語を語らねばなりません。

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2018年 7月 08日

九州北部豪雨から一年

九州北部豪雨からあっという間の一年でした。
でもあの日のことは遠い昔のことのように感じます。
この一年はつらいことも多くて、心情的に大きく変わったような気がします。
あれからちょうど一年である7月5日は、私にとって節目の日となりました。
この日は、昨年7月26日にレスキューした流木の大樟が、
九州大学芸術工学研究院の知足美加子さんの手により彫刻作品「朝倉龍」となって、
新設杷木小学校に寄贈されたのです。
この龍のやさしい眼差しに一目ぼれして以来、携帯の待ち受けにしています。

全景はこちら ↓ をご覧ください。
http://elfinfukuoka.blog.jp/archives/76794729.html
1年ということがあり、下記のような記事の掲載をしていただきました。

●7月4日付 毎日新聞(夕刊)


●7月7日付 西日本新聞(朝刊・ふくおか都市圏版)


尚、龍の九似によると、龍の眼は兎の眼なのだそうです。
『兎の眼』といえば、灰谷健次郎著の同名の小説があります。
小説の主人公、22歳の新任女性教師である小谷先生は、感受性が高く泣き虫です。
子どもを思い、目をしょっちゅう真っ赤にはらします。
真っ赤に泣きはらした兎の眼をした朝倉龍の眼差しは、小谷先生のような、悲母のようなやさしさを感じます。
その小谷先生が、奈良の西大寺に善財童子を見に行った時の描写が下記文章です。

「あいかわらず善財童子は美しい眼をしていた。
 ひとの眼というより、兎の眼だった、
 それはいのりをこめたような、ものを思うかのように、静かな光をたたえてやさしかった。」
(20180427)

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2018年 6月 07日

肖像~日本経済新聞

カテゴリー: 日々雑感


先週の6月2日(土)、日経新聞朝刊の「肖像」というコーナーに取り上げていただきました。
世の中への経済的な貢献において、うちはきわめて小さな存在なので、当初取材は固辞していました。
ところが、この掲載が一助となって、当日(6月2日)に驚くべきご縁がありました。
何事も前向きに取り組まねば、とつくづく感じた経験でした。

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2018年 4月 23日

普請文化フォーラム2018


なぜ、伝統建築の工匠の技がこれからも必要なのか。
それは、日本の風景、街並みをまもっていくためにあると私は考えます。
たとえば今や珍しい茅葺き民家、文化財として守られているものは全国に3000棟ほど。
しかし、現存するものは10万棟もあります。
瓦屋根の古い民家になると、その数は桁が違ってきます。

日本の原風景ともいえる家並みには、
国指定重要文化財など公費が投入される建物は一部しかありません。
街並みを形成しているその他多くの民家は、所有者の自費によって維持されています。
そして、それらをまもっているのが、その地域にいる家大工をはじめとる職人たちなのです。
とろこが近年、高齢化が急速に進んでおり、後継者も激減しています。
このままでは、日本の原風景が維持できなくなってしまうのではないかと危惧されています。

この度「伝統建築 工匠の技」がユネスコ無形文化遺産の候補となりました。
それは大変喜ばしいことですが、対象が文化財などの保存技術に限られたものとなっています。
そこで、もっと多くの職人たちの技術にその対象を広めていこう。
この運動をもりあげて、もっと後継者が増えるような運動にしよう、ということで、
今週末4/28の普請文化フォーラムは企画されました。
1000人収容できる大きな会場でのフォーラムです。
日本の風景をまもることにご賛同いただける皆様、ぜひともご参加をお願いいたします。
 
この運動が立ち上がった当時の記事
「住いのモノサシ31 文化遺産~伝統木造技術を守れ」
もよろしければご高覧ください。
 
「普請文化フォーラム2018」
日時:2018年4月28日(土)13時〜16時半(受付開始12時/開場12時半)
場所:明治大学アカデミーホール
住所:東京都千代田区神田駿河台1-1 明治大学駿河台キャンパス アカデミーコモン内
参加費:一般;1,000円(事前振込)学生;無料

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