2020年 3月 11日

黒川復興ガーデンの東屋「泰庵」完成のご報告

「東家セルフビルドと植栽(3/5.6)」は、一般参加者の催しとしては中止となりましたが、
復興支援のためのアートワーク研究として関係者のみで作業を行い、無事に終了しましたことご報告します。
この東屋は、小さいながらも、いろんな試みが詰まっています。
1回のブログでは文量が多くなるので、これから数回に分けまとめていきたいと思います。
今回は、「泰庵(たいあん)」という名前の由来についての備忘録です。

 
この建築活動で最も象徴的だったこと、それは、屋根板をたたく大工たちの金づちの音と、
三和土(たたき)をたたく結いの人々の木づちの音とが、響き合ったことにありました。
そこに天地和合を感じました。易経に「地天泰」という天地和合をあわらす卦(か)があります。
天と地が交わることで万物が伸びて盛んになる。
上下の人たちが志を同じにするので物事が通っていく。
人々はお互いに信頼関係で結ばれ、社会全体が成長、発展していくというめでたい卦です。
さらに「泰」という文字の成り立ちを白川静『字統』で調べて驚きました。
泰は「大と両手と水とに従い、水中に落ちた人を両手で助け上げる形で、安泰の意」とあるのです。
水の被害に遭い、翻弄され、苦しむ人々を助ける、という意が「泰」という文字の形にあると知りました。

「たいあん」という音は、千利休の現存する唯一の茶室といわれる「待庵」と同音です。
このような小建築に、雄大すぎる名前なのかもしれません。
しかし、以上のような由来と、皆さんの真心を思えば、けっして…

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