2018年 7月 08日

九州北部豪雨から一年

九州北部豪雨からあっという間の一年でした。
でもあの日のことは遠い昔のことのように感じます。
この一年はつらいことも多くて、心情的に大きく変わったような気がします。
あれからちょうど一年である7月5日は、私にとって節目の日となりました。
この日は、昨年7月26日にレスキューした流木の大樟が、
九州大学芸術工学研究院の知足美加子さんの手により彫刻作品「朝倉龍」となって、
新設杷木小学校に寄贈されたのです。
この龍のやさしい眼差しに一目ぼれして以来、携帯の待ち受けにしています。

全景はこちら ↓ をご覧ください。
http://elfinfukuoka.blog.jp/archives/76794729.html
1年ということがあり、下記のような記事の掲載をしていただきました。

●7月4日付 毎日新聞(夕刊)

●7月7日付 西日本新聞(朝刊・ふくおか都市圏版)

尚、龍の九似によると、龍の眼は兎の眼なのだそうです。
『兎の眼』といえば、灰谷健次郎著の同名の小説があります。
小説の主人公、22歳の新任女性教師である小谷先生は、感受性が高く泣き虫です。
子どもを思い、目をしょっちゅう真っ赤にはらします。
真っ赤に泣きはらした兎の眼をした朝倉龍の眼差しは、小谷先生のような、悲母のようなやさしさを感じます。
その小谷先生が、奈良の西大寺に善財童子を見に行った時の描写が下記文章です。

「あいかわらず善財童子は美しい眼をしていた。
 ひとの眼というより、兎の眼だった、
 それはいのりをこめたような、ものを思うかのように、静かな光をたたえてやさしかった。」
(20180427)

コメント(1)

コメント(1) “九州北部豪雨から一年”

  1. 浜崎裕子on 2018年9月23日 at 12:17:53

    9月15日にクローバープラザの講演に参加し、とても奥深い内容で心に残るものでした。そのなかで流木再生プロジェクトの方々にアイデアやご協力をいただけないかと思ってコメントしています。現在、あまぎ水の文化村の活性化に行政とともに取組もうとしており、いくつかの企画のなかで「すくすく朝倉の未来隊ー朝倉市にプレーパークを」の活動と連携し、流木を使って水の文化村の敷地内に冒険遊び場を作れないかと夢描いています。2017年7月の豪雨のあと、水の文化村駐車場は流木置き場になり、子どものあそび場も被害を受けたときに、事務職員が手作りで流木を使った平行台を作ったことが話題を呼びました。しかし素人の技術ではアスレチックパークを作りたいというのは現実性に乏しく、どのように前に進めて行けるかと考えているところです。アイデアや情報があれば是非教えていただきたく思います。
    久留米大学人間健康学部総合子ども学科 浜崎裕子

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