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2010年 5月 26日

『木挽棟梁のモノサシ』連載の経緯


このところ、久しぶりに再会する方、新たに知り合う方が増え、
木挽棟梁のモノサシ』を書くことに至った経緯をよく聞かれます。
これまでもその時々で、何度かブログに書いてきましたが、
一昨年秋に現在のブログへ移行したこともあり、
ご一読いただきたい記事に、なかなかたどり着けないことに気づきました。
 
そこで本日は、
NPO日本民家再生協会の『民家』誌に寄稿した
『西日本新聞「木挽棟梁のモノサシ」の連載を終えて』
をご紹介すると共に、これまでの経緯がわかるように
ブログ記事をまとめ、リンクしておこうと思います。
(とくに①と②には、目を通して頂けたら嬉しいです。)
 
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『西日本新聞「木挽棟梁のモノサシ」の連載を終えて』
 昨年から今年にかけて、西日本新聞に「木挽棟梁のモノサシ」というタイトルで
一五回にわたり連載記事を寄稿した。
 NHKの「明るい農村」が終了して久しい。稲作文化を誇るこの国の農家人口は
今や三%。新聞記事の見出しに「農」の文字があるだけで読み飛ばされる時代に、
今回は「林」がテーマである。林業人口は0.1%に満たない。共感してもらう以前に、
まずは読んでもらえるのか、不安を抱えてのスタートだった。
 
 デスクは佐藤弘氏。一面記事「食卓の向こう側」を七年前に企画、飽食に潜む
「食」の問題を提起し、「農」への関心を誘った。その連載は今や社の看板となり、
各地でムーブメントを巻き起こしている。     
 そんな氏との出会いは四年前。「林」の切り口は何がよいか訊かれたのが始まり
だった。「食卓の向こう側」の森林版がやりたいのだと言う。
「食」のように誰もが関心を抱いてくれる切り口を、私が持ち合わせるはずもなかった。
今回の連載は、私にとってそれを探る機会であったと思う。
 
 毎週、反応を見ながら手探りで書くことは想像以上に骨が折れたが、思わぬ反響も
いただいた。そして、切り口といえるか定かでないが、糸口をつかんだ気がしている。
 どうも、「木のある暮らし」への渇望感が人々の間に潜んでいると思えてならないのだ。
一般に、森林といえば環境への貢献が真っ先にあげられる。一方で、産出される「木」の
良さが語られることは少ない。次なる目標は、一面記事「森林の向こう側」の実現。
 「木」を味わうムーブメントを巻き起こしたいと思っている。
 

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① 「食」と「住」(1) 2007年5月15日付
http://blog.goo.ne.jp/marusugi_2006/e/bd1b5707a6c51c215d73de489d0fc0b8
 
②「食」と「住」(2) 2007年5月16日付
http://blog.goo.ne.jp/marusugi_2006/e/5f1ea40f80174c75f7cf871c6293ceb7
 
③木を美味しく食す“レシピ”づくり 2007年7月3日付
http://blog.goo.ne.jp/marusugi_2006/e/d5bb5696a3a9b0e6adfddb92bdfa63b2
 
④今年(2009)楽しみなこと 2009年1月6日付
https://sugiokatoshikuni.com/?p=56
 
⑤『木挽棟梁のモノサシ』始まる 2009年11月16日付
https://sugiokatoshikuni.com/?p=304
 
⑥木挽棟梁のモノサシ(1) 2009年11月24日付
https://sugiokatoshikuni.com/?p=306
 
⑦2009年を振り返って 2009年12月31日付
https://sugiokatoshikuni.com/?p=310
 
⑧連載で生まれたもの 2010年3月6日付
https://sugiokatoshikuni.com/?p=313
 
⑨『木挽棟梁のモノサシ』WEB版 2010年5月13日
https://sugiokatoshikuni.com/?p=344
 
⑩『木の味覚』を取り戻す 2010年5月19日付
https://sugiokatoshikuni.com/?p=350
 
⑪『森林の向こう側』コーナーが西日本新聞HP内に開設 2010年5月25日
https://sugiokatoshikuni.com/?p=437

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