アーカイブ 「木挽棟梁のモノサシ」

2010年 5月 31日

なぜ私は、楽天市場店を開店したのか

本日、杉岡製材所の楽天市場店がオープンしました。
http://www.rakuten.co.jp/sugiokaseizai/
  
じつは、西日本新聞『木挽棟梁のモノサシ』の連載を終えた頃、
やってみようと思った一つが、このネット・ショップでした。
 
それまで、
●木のような重厚長大なものをHPで販売し宅配便で送るなんて…
●割れ、縮み、ねじれ、腐れなど欠点を前提としたプロ同士の取引でないとクレームになる…
●問い合わせなどに自分一人で対応するのは大変そうだ…
などの理由から、検討さえしませんでした。
 
ではなぜ今回、やってみようと思ったのか。
簡単に言ってしまえば、さんざん苦労して木のことを、
毎週15回にも亘って書いたにもかかわらず、
「木を売って欲しい」という問い合わせがなかったからです。
発行部数85万部の読者がいるのに、なしのつぶてでは凹みます(笑)
記事自体は、いつも読んでますよ、とか、毎回切り抜いてますよ、
とか、それなりに反応があるというのに、なぜだろう…
いかに自分が換金しにくい商品を扱っているのか、
つくづく思い知らされるとともに、私はこう推理しました。
 
読者の目には、魚河岸かなにかでマグロを一匹単位で売っている、
そんな風に私は映っているのではないだろうか… と。
それらを捌く職人さんがいなければ手に負えないし、
だいいち、マグロが好きったって、一匹全部は食べられない…
 
マグロを、たくさんの人に味わってもらうには?
たとえば、一人前の刺身に小分けして、
たとえば、マグロステーキ用の切り身にして、
たとえば、ネギトロ用のお徳用パックにして、
それらを直販すればよいではないか。
それと同じ事を、どうして木でやろうとしないのか。
 
西日本新聞 『木挽棟梁のモノサシ』の14回に、私はこう書きました。
 
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(抜粋はじめ)
 さて、現代の住まいと山の関係はどうでしょうか。
日本の国土の3分の2は山林で、うち4割が人工林。その4割は杉です。
でも、木材自給率はパルプ用材なども含めて20%。
杉やヒノキと縁遠い生活を送っておられる方が大半ですが、
人間も自然界の一員である以上、食と同様に住まいも、
「そこにあるもの」を生かす暮らし方の方が理にかなっているはず。
特に、都市の中にこそ、木や森の癒やしの力が必要とされているのではないでしょうか。
 
 その一方で、私たちの提供する商品のなんと少ないことか。
後世の人々に「住まいは山の縮図」であると分かってもらえるような、
木の使い方の提案が、木に携わる私たちの使命だと思えるのです。
(抜粋終わり)
 
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使命という言葉は大げさに聞こえるかもしれませんが、
木にはそれほど大きな役割があると、私は信じ込んでいます。
なぜなら… 
西日本新聞 『木挽棟梁のモノサシ』最終回(15回)を抜粋します。
 
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(抜粋はじめ)
 3年前に聴いた講演会。
宮崎県木材利用技術センターの有馬孝禮(たかのり)所長が示された、
石油はあと46年など、資源の限界を示した鉱物・化石資源の可採年数表
(資源エネルギー庁、1998年)で、
「鉄鉱石232年」という項目を見たとき、「鉄さえも有限なのか!」と衝撃を受けました。
 
 私は悟りました。
地下資源を次世代に少しでも多く残すためには、
再生産が可能な木材という資源をできるだけ使ったほうが良いことを。
多くの方にとって230年後は、はるか遠い未来でしょうが、
私のような高樹齢の木材を取り扱う者のモノサシでは、それは身近な時間なのです。
(抜粋終わり)
 
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書くだけ書いといて、何もしないのは無責任というもの。
それに、
1回目の記事には布団にカビが生えるのを予防する木の使い方や
2回目の記事には安価でも長持ちするデッキ材を取り上げたのに、
それらがいくら位で、どこで手に入るのか、まったくフォローしないまま。
そこで、楽天市場店をオープンするに至りました。
 
商品数も少ないし、フォーマットが決まっていて、
なかなかお伝えしたいことを上手く表現できませんが、
ご覧いただけたら嬉しいです。
 
最後に。
楽天市場店は、すべて妻がつくってくれました。
「やる」と言いつつ手が廻らない私を見るに見かねて。
感謝してます。ありがとう。
 
@@@
 
1回目の記事で書いた、2月にカビの生えた布団↓。 

 
風通しのよいスノコ↓で、材質は桐なのになぜ。

 
杉の40mmの床板を敷き詰めたら…↓ 

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2010年 5月 26日

『木挽棟梁のモノサシ』連載の経緯


このところ、久しぶりに再会する方、新たに知り合う方が増え、
木挽棟梁のモノサシ』を書くことに至った経緯をよく聞かれます。
これまでもその時々で、何度かブログに書いてきましたが、
一昨年秋に現在のブログへ移行したこともあり、
ご一読いただきたい記事に、なかなかたどり着けないことに気づきました。
 
そこで本日は、
NPO日本民家再生協会の『民家』誌に寄稿した
『西日本新聞「木挽棟梁のモノサシ」の連載を終えて』
をご紹介すると共に、これまでの経緯がわかるように
ブログ記事をまとめ、リンクしておこうと思います。
(とくに①と②には、目を通して頂けたら嬉しいです。)
 
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『西日本新聞「木挽棟梁のモノサシ」の連載を終えて』
 昨年から今年にかけて、西日本新聞に「木挽棟梁のモノサシ」というタイトルで
一五回にわたり連載記事を寄稿した。
 NHKの「明るい農村」が終了して久しい。稲作文化を誇るこの国の農家人口は
今や三%。新聞記事の見出しに「農」の文字があるだけで読み飛ばされる時代に、
今回は「林」がテーマである。林業人口は0.1%に満たない。共感してもらう以前に、
まずは読んでもらえるのか、不安を抱えてのスタートだった。
 
 デスクは佐藤弘氏。一面記事「食卓の向こう側」を七年前に企画、飽食に潜む
「食」の問題を提起し、「農」への関心を誘った。その連載は今や社の看板となり、
各地でムーブメントを巻き起こしている。     
 そんな氏との出会いは四年前。「林」の切り口は何がよいか訊かれたのが始まり
だった。「食卓の向こう側」の森林版がやりたいのだと言う。
「食」のように誰もが関心を抱いてくれる切り口を、私が持ち合わせるはずもなかった。
今回の連載は、私にとってそれを探る機会であったと思う。
 
 毎週、反応を見ながら手探りで書くことは想像以上に骨が折れたが、思わぬ反響も
いただいた。そして、切り口といえるか定かでないが、糸口をつかんだ気がしている。
 どうも、「木のある暮らし」への渇望感が人々の間に潜んでいると思えてならないのだ。
一般に、森林といえば環境への貢献が真っ先にあげられる。一方で、産出される「木」の
良さが語られることは少ない。次なる目標は、一面記事「森林の向こう側」の実現。
 「木」を味わうムーブメントを巻き起こしたいと思っている。
 
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① 「食」と「住」(1) 2007年5月15日付
http://blog.goo.ne.jp/marusugi_2006/e/bd1b5707a6c51c215d73de489d0fc0b8
 
②「食」と「住」(2) 2007年5月16日付
http://blog.goo.ne.jp/marusugi_2006/e/5f1ea40f80174c75f7cf871c6293ceb7
 
③木を美味しく食す“レシピ”づくり 2007年7月3日付
http://blog.goo.ne.jp/marusugi_2006/e/d5bb5696a3a9b0e6adfddb92bdfa63b2
 
④今年(2009)楽しみなこと 2009年1月6日付
http://www.sugiokatoshikuni.com/?p=56
 
⑤『木挽棟梁のモノサシ』始まる 2009年11月16日付
http://www.sugiokatoshikuni.com/?p=304
 
⑥木挽棟梁のモノサシ(1) 2009年11月24日付
http://www.sugiokatoshikuni.com/?p=306
 
⑦2009年を振り返って 2009年12月31日付
http://www.sugiokatoshikuni.com/?p=310
 
⑧連載で生まれたもの 2010年3月6日付
http://www.sugiokatoshikuni.com/?p=313
 
⑨『木挽棟梁のモノサシ』WEB版 2010年5月13日
http://www.sugiokatoshikuni.com/?p=344
 
⑩『木の味覚』を取り戻す 2010年5月19日付
http://www.sugiokatoshikuni.com/?p=350
 
⑪『森林の向こう側』コーナーが西日本新聞HP内に開設 2010年5月25日
http://www.sugiokatoshikuni.com/?p=437

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2010年 5月 25日

『森林の向こう側』コーナーが西日本新聞HP内に開設

少し前からお伝えしたくてウズウズしていたお知らせがあります。
西日本新聞のHP内に『森林(もり)の向こう側』コーナーが開設されたのです。
 
なぜ私が、『木挽棟梁のモノサシ』という連載を行ったのか。
それは、『森林の向こう側』へ繋げるためといっても過言ではありません。
経緯などはまた、改めてブログに書きたいと思いますが、
私は前説。そろそろ真打にご登場願いたいところです。
 
これからの『森林の向こう側』コーナーに胸が膨らみます。
森林や木にまつわる様々なイベントがどんどん紹介され、
このコーナーが育っていくよう私も貢献したいと思います。
皆様からの情報をお待ちしております。
 
なほ、関連書籍の書評なども紹介していく予定のようです。
拙文ながら、私が書いた「杉のきた道」(遠山富太郎・著)の書評がアップされています。
お時間がある折にでもご一読いただけたら幸いです。
 
以下、5月23日(日曜日) 西日本新聞朝刊に掲載された告知文を抜粋します。
 
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本紙HPに「森林コーナー」 
【取材班より】暮らしの視点から医、食、農、環境を一体的に考える
「食卓の向こう側」取材班にとって「山」や「森」はいずれ取り組む重要なテーマ。
その機運を盛り上げようと、本紙・食卓の向こう側ホームページに
「森林(もり)の向こう側」コーナー=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/lifestyle/shoku/shinrin/
=を設けました。

 山から木を切り出す費用の方が木材価格より高い現実の中、荒れていく日本の山林。
市民が山に入り、「戦力」として活動する森林ボランティアも増えていますが、
都市住民が国産材で家を建て、マンションの一室に木を使う暮らしをすることもまた、
「都市の森林」をつくる一歩となります。
 コーナーでは、植林・下草刈りイベントや、国産材を使った住宅展示会・セミナー、
山の暮らしを楽しむ行事などを紹介。
木に携わる生産者や設計士、工務店、大工さんなど技術を持った方を支援する考えです。

 なお、「食卓プラス」コーナーで、
「元気野菜de元気人間」「豊後水道奮闘記」「木挽棟梁(とうりょう)のモノサシ」も公開中です。

=2010/05/23付 西日本新聞朝刊=


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2010年 5月 13日

『木挽棟梁のモノサシ』WEB版

カテゴリー 木挽棟梁のモノサシ

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ようやく、このお知らせができ嬉しいです。ついに、
『木挽棟梁のモノサシ』がweb上で読めるようになりました!

【掲載ページは、西日本新聞・「食卓の向こう側プラス」↓】
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/lifestyle/shoku/plus/
 
一応、このページからも、それぞれの記事にリンクをはっておこうと思います。
  
①『適材適所』~木の魅力伝えます

②『ウッドデッキ』~水に強い赤身材を

③『建築材』~ピンも杉、キリも杉

④『役割』~木の力を引き出す

⑤『住まい』~家族変えた一軒家

⑥『材齢』~樹齢以上に長持ち

⑦『耐火性』~木は鉄よりも強し

⑧『地震』~伝統構法は残った

⑨『乾燥』~「ゆっくり」が大事

⑩『家づくり』~成熟した木でこそ

⑪『インフルエンザ』~木のパワーで撃退

⑫『癒やし』~森林に科学的効果

⑬『品種』~杉は「育ちより氏」

⑭『古民家』~「山の縮図」だった

⑮『継承』~山の姿に思いはせ
 
こうして一覧にするとたったの15行にすぎませんが、
このために準備を含めると凡そ半年を費やしたのです。
今更ながら、感慨深いものがあります(笑)
 
文字数が約1,100文字と限られているので、
毎回1/3~1/5に刈り込まなくてはなりませんでした。
それで、記事にはできなかった「こぼれ話」がけっこうあります。
そんなテーマも今後、ぼちぼち書いていこうと思います。
よろしくお願いいたします。

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(宮崎県・速日の峰 2010-05-04)

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2010年 5月 01日

「木挽棟梁トークショー」への一言

4月24日、無事に『木挽棟梁トークショー』を終えることが出来ました。
会場は満員で、よいお客様にお集まりいただいたと感謝しております。
 
新聞で告知して頂いた4月4日(日)から当日までの3週間、
申し込みをいただかない日はなかったのでは、と思うほど、
日々たくさんの方からご連絡をいただきました。
FAXやメールには心温まるお言葉が多数あり、
感動の日々でした。本当に有難うございます。
 
本日は、この日お集まりいただいた方にお願いしました
アンケートへの一言をご紹介したいと思います。
木が好きだったり、関心を持っておられる方々の思い…
本当に勇気付けられます。
アンケートのご協力誠にありがとうございました!
 
★木材関係の方々、木の家づくりをされている方々、
 ぜひともご一読くださいませ。^^
 
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
 
・木の良さは何となく知っていましたが、より明確になりました。(60代・男性)
 
・新聞を読んできました。本物の家について感動しました。(60代・男性)
 
・森と人類の文化・文明史について強い関心があります。(70代・男性)
 
・新聞のコラムで杉岡さんを知りもっと学びたかった。(50代・男性)
 
・杉岡さん意外と若くて自然を大切にされていてたのもしいです。(50代・女性)
 
・都心に小さくても本格的木造住宅を考え中。
 百年単位になるので後に住んでくれる人がいれば。(50代・女性)
 
・前屈の謎がわかってスッキリしました。神がかり的な力もあるのですね。
 まだ、イロイロな木の不思議を知りたくなりました。(20代・女性)
 
・できるなら、木を使った伝統工法で家を建てたいと考えるが、
 実際の住み心地や耐久性や費用等々勉強になった。(60代・男性) 
 
・同じような思いをもっている人はもっと多くいると思う。
 この様な会を数多く催していただくと、大きな「うねり」になると思う。(60代・男性)
 
・木自体に興味があった。暖か味が好き。(50代・男性)
 
・木の家が欲しくなった。(40代・男性)
 
・木材と身体の関係、無意識の中の木の文化がそこに住む人の体にそなわっていることが、
 大変興味深く感じました。第二部と合わせて事例の説明もあり大変よく理解できました。(20代・男性)
 
・木の特質(赤白、ネジレ等)が興味深かった。味のある司会進行も良かった。(50代・男性)
 
・自分の家も自然のもので作りたいのはもちろん、
 日本の山が荒れてゆく社会のシステムに危機を覚えている。
 家づくりのヒントや共感、情報を得たくて参加しました。(40代・女性)
 
・○○でも、今、一件の材木屋さんが閉店に追い込まれました。
 大工さんが減り、材木店が減り、山の木はどうなるのかと心配します。
 体力があれば、山を育てる仕事や百姓をしていたと思います。(40代・女性)
 
・木の家を将来建てたいと思っている私たちにとって、今日はとても勉強になりました。(40代・ご夫婦)
 
・先人の知恵と技術を駆使して建てられた家が姿を消していくことが残念で、
 なんとか建築当時のまま保存できないか、というのが願いです。
 その土地に合ったその土地の木で家を造る方向に日本が動いていくといいなぁと思います。(60代・女性)
 
・祖父そして父の意志を継いで頑張っている杉岡さんに感動を覚えました。(60代・男性)
 
・同じ志を持つものとして今日はトークショーを聞きにきました。(50代・男性)
 
・木と健康、はじめから本当に目からウロコでした。(70代・女性)
 
・一戸建てを買って17年になりますが、家を建てる前にこんなお話を聞きたかったです。
 九州の杉の木で家を建て直したいです。
 もう年齢的に無理でしょうから、リフォームする時にたっぷり杉を使いたい… 
 そんな気持ちになりました。(50代・女性)
 
・自然素材を使った家造りをしていきたい。(50代・男性)
 
・住宅設計従事者として、現状にもどかしさを感じています。
 こういう話を聞く場が増えてほしいものです。(30代・女性)
 
・西日本新聞の話がおもしろく、又、いつかは木の家を建てたいという夢がありますので
 今回のセミナーの話はとても勉強になりました。(30代・女性)
 
・新聞を読んで絶対お聞きしたいと思い参加しました。
 すばらしい実践です。お金はすべてではありませんよね。(50代・女性)
 
・家が古くなっているので改築or新築を考えたい。(50代・男性)
 
・木の特性を生かした家づくり、エネルギー使用の工夫など
 とてもわかりやすい説明で勉強になり楽しかったです。
 木の持つ力の凄さに改めて感じ入りました。もっと木に触れ合いたいです。(30代・女性)
 
・自分の家は杉の木で建てた。人にもこの様な家を建ててもらいたいと思うので、
 そのような家の普及をしてもらいたい。(60代・男性)
 
・老後をいかに気持ちよく生きるか。現在コンクリートプレハブ住宅に住んでいる為、木にあこがれた。(60代・男性)
 
・実家の古民家再生のヒントを得ることと、自分の仕事の参考にしたいとうかがいました。(50代・女性)
 
・古民家再生で市中の山居のイメージで家造りを検討しています。(60代・女性)
  


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2010年 4月 03日

連載終了の感謝をこめて

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4月4日(日)の西日本新聞でも告知していただきますが、
「木挽棟梁のモノサシ」の連載終了を記念して、
感謝の気持ちをこめて、講演会を開催したいと思います。
会場は、西日本新聞社様にご提供していただきました。
お近くで、お時間のとれる方はぜひおこしくださいませ。
 
以下、西日本新聞の告知文です。
 
****************************************
 
【取材班より】
★4月24日(土)13:00~
「木挽棟梁のモノサシ・杉岡世邦さんトークショー
 ~森林の向こう側:木を暮らしの中に取り入れよう」
(福岡市中央区天神の西日本新聞会館14階3号会議室)

3月14日まで、本欄で「木挽棟梁のモノサシ」を執筆していただいた
杉岡世邦さんのトークショーを24日午後1時から、福岡市・天神の
西日本新聞会館で開きます。
無料ですが、要予約。先着100人。

杉岡さんが実物を見せながら暮らしの中に木を取り入れることの快適さを語り、
仲間の建築家たちが木で家を建てる際のポイント(話し合い、見積もり、設計・
施工、完工までの流れ)を説明。
トーク終了後には、木で家を建てたい方のための相談会も行います。
予定は次の通り。
 
【午後1時】
杉岡さん講演▽
事例紹介①建築工房・悠山想の宮本繁雄さん▽
事例紹介②古民家蘇生工房・柳本隆彦さん
 
【午後4時】相談会
 
問い合わせは、
杉岡製材所=0946(62)0035(平日午後のみ)。
申し込みはファクス=0946(62)3381。
メールは、marusugi@s9.dion.ne.jp

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2010年 3月 06日

連載で生まれたもの。

カテゴリー 木挽棟梁のモノサシ

今週火曜日の3月2日、
「木挽棟梁のモノサシ」の最終稿(15回目)を書き終えました。
掲載は、3月14日(日)朝刊で「完」となります。
 
連載中、何度も暗礁に乗り上げましたが、
たくさんの方から、励ましのお手紙やお電話、お声かけをいただき、
何とか無事に航海を終えることができました。
今は安堵感と感謝の念に包まれております。
ありがとうございました!
 
本日は、そんな苦しいときに励まされた2つの記事をご紹介します。
一つ目はこの↓ブログ。
http://tomoka.jugem.cc/?eid=1378
 
9回目の記事 『乾燥~「ゆっくり」が大事』 について、感じたことを書いてくださっています。
お伝えしたかったことが届いていて、とても嬉しく思いました。
ショップをなさっているようですので、近々お邪魔してみたいと思っています。
私のブログの読者ではないかもしれませんが、どうもありがとうございました!
 
そして二つ目は、壱岐日々新聞(2010年2月19日金曜日付)。
1面の下方にある日経新聞でいうところの春秋欄に、
ご紹介していただきました。以下、原文を抜粋します。

******************************************

 
『 毎朝1時間半くらいかけて日刊紙を3紙読みます。
 その中で西日本新聞は、特に連載ものに白眉な名品が多い。
 今は杉岡世邦さんの筆による「木挽棟梁のモノサシ」が読ませます
▼14付の連載11回目では、インフルエンザでの学級閉鎖の内訳を
 調べると、コンクリ校舎は木造校舎より閉鎖率が2~3倍高いとあります。
 筆者は疑い深い性格なので「そういっても流行の地域性も、
 校舎の建つ立地条件も違うから単純には比べられん」と考えました。
 しかし、読み進んで完全脱帽したのです
▼【九州大の綿貫教授が熊本県の小国中学1年生の3クラスで
 免疫の実験をした。1組は新しい杉の木の机と椅子、2組と3組は
 スチールと合板の机と椅子で、各々新品と古いもの。
 実験開始2週間後、唾液中の免疫グロブリンAを計測すると、
 1組は37%アップ。2組3組は1.7%~4.4%どまり。
 4ヶ月間のインフルエンザ欠席者数は、延べで1組は5人、
 2組3組は30~65人。杉の木の香りセスキテルペンの濃度の
 違いだとの推測】あまりの話に失礼ながら引用させて頂きました
▼しかし溜め息の出るような話です。日本の古来の知恵の深さに
 改めて慄然とします
▼壱岐にも対馬にも伐採適期の木はたくさん。
 個人の住宅はもちろんですが、ひとつ公共施設は木材の原則が
 作れないでしょうか。学校、港のターミナル、市庁舎、博物館…
 適用はいくらでも可です。 』

******************************************
この記事に紹介された11回目の記事は↓
『インフルエンザ~木のパワーで撃退』  
 
今はとても小さな環なのかもしれませんが、少しずつ
同じものの見方をしてくれる方が増えていくことに心強さを覚えます。
この記事を書いてくださった、種田拓様、ありがとうございました。
 
9月の上旬より書き始めて半年。
自分を取り巻く環境にさほど変化はありません。
でも、私の意識は大きく変わった気がしています。
経営環境は、この13年間で最も悪い状態。
希望にあふれる時期ではないのかもしれませんが、
私の中には今、熱いものが沸々としています。
おそらくこの度の連載は、覚悟の機会であったのでしょう。
 
さあ、Next !

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2009年 11月 24日

木挽棟梁のモノサシ(1)

カテゴリー 木挽棟梁のモノサシ

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いい夫婦の日である一昨日の11月22日朝、
郵便受けから新聞を取り出し、恐々と目当ての頁を広げました。
嬉しさ、喜びというよりも、緊張、そして不安というのが正直な感想。
 
これまでは、仕事であれ、その他の活動であれ、
いろんな意見をお持ちの方々と接してきましたが、
少なくとも、木に関心がある人ばかりだったな、と
今更ながら感じます。
ところが今回は勝手がちがう…
関心がどうであれ、一方的に投げかけるわけです。
 
共感してほしい、なんて所詮高望み。
批判でもいいから、ともかく反応があってほしいなぁ、
くらいのものです。
 
そんな中、一昨日は、
友人や知人からの電話やメールに本当に救われました。
(みなさん、ありがとう!)
 
そして今日は嬉しい知らせが。
編集委員のご友人から、こんなメールが届いたとのこと。
 
****************************************
木の話し、いいねぇ。
私ら街の者は森林の事は殆ど知識ないから。家具の材料が欅だったりくらいしか知らない。
 杉もホント、書かれているように山を味気無いものにしてしまった張本人みたいに思っていたもんね。
そうやって勝手な思い込みで物事は判断されて行く(怖いね)。

食卓」「価格」そして今回「木材」と いずれも探さなくとも老若男女誰でもが読むことで
向こうから知識がやってくることが新聞のありがたさ。

 木材はとくに知らない分野だからどう展開していくか楽しみ!
****************************************
 
嬉しいですねぇ。勇気づけられます。
こんな素敵な方には、直接お会いして、お礼の気持ちを伝えたくなります(笑)
 
これから3ヶ月ほど、苦悩の日々が続きそうですが、
自らを磨くつもりでのり越えたいと思います。
 
追伸
11月22日の朝刊1面に、
「食卓の向こう側」第13部 『命の入り口 心の出口』
の連載が始まりました。
あいかわらず、ハッとさせられる内容です。
連載期間、読者としては毎日が楽しみですね~

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2009年 11月 16日

『木挽棟梁のモノサシ』始まる

カテゴリー 木挽棟梁のモノサシ

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平成3年の台風19号で倒れた樹齢2千年の杉と一緒に。
(2週間前に訪ねた阿蘇の国造(こくぞう)神社にて)
 
久方ぶりの更新です。本日は告知をさせていただきます。
今週末(11月22日)より、西日本新聞・日曜日の朝刊で、
週一ペースで十回程、コラムを連載することになりました。
題名は『木挽棟梁のモノサシ』です。
 
一昨年、木青連フォーラム「木で学校をつくるということ」を開催しました。
その際、パネリストとして出演依頼したのが、
西日本新聞『食卓の向こう側』で知られる佐藤弘さんです。
 
フォーラムが終わった後、
佐藤さんに『森林の向こう側』を立ち上げてもらいたくて、
ネタ集めと称しつつ、長いメールを送りつけ(笑)、
議論を重ねてきました。
 
今回の企画を、佐藤さんからご連絡頂いたのは、5月18日のことでした。
まさか、こんなことになろうとは思ってもみませんでした。
子どもの頃から作文が苦手な私が、多くの方の目に触れる
新聞の文章を書くなど、正直、不安で胃がキリキリします。
それでもチャレンジしようと思ったのは、多くの人に
少しでも木のこと、森のことに関心を持ってもらいたいからです。
もっと木や森を、身近なものとして感じてほしいと思うのです。
 
13年前、15年ぶりに実家に戻ってきた28歳の私は、
木や森とは縁遠く、夜型で不健康で街明りが好きな人間でした。
ところが、仕事柄、徐々に木や森と関わりながら、
それまで知らなかった、あと半分の楽しさを、感じるようになってきました。
今の立ち位置「Here」の向こう側「There」には、
未だ知らない何かがあると思います。
 
ちょっとオコガマシイですが、そんな「There」への
きっかけづくりに少しでも貢献できればと思っています。
みなさま応援のほどよろしくお願いいたします! 拝
 
PS
なお、西日本新聞さんより配布用に、いくらか分けていただけるようです。
エリア外で読むことができない方優先にて、メールをいただいた方には
お送りしたいと思います。
(数に限りがありますので、お送りできない場合はご容赦ください。)

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